■ どんぶりのひと ■ 「そんな、どんぶりのひとだなんて失礼だと思わないんですか!」 「いつの季節も、丼と共に現れて、会うたびに丼をくれて、 食べたいと念じれば多分買ってきてくれる。 たとえ念じていなくても、買ってきてくれる。 そんな人をあなたはなんて呼ぶって言うんですか!?」 「…どんぶりのひと。」
「そんな、どんぶりのひとだなんて失礼だと思わないんですか!」 「いつの季節も、丼と共に現れて、会うたびに丼をくれて、 食べたいと念じれば多分買ってきてくれる。 たとえ念じていなくても、買ってきてくれる。 そんな人をあなたはなんて呼ぶって言うんですか!?」 「…どんぶりのひと。」